南国からの贈り物 ~ヤカジ~
無理やり頼み込んで制作していただくコトとなった琉球玩具。
それがようやく我が家に届きました!!
これは【ヤカジ】とよばれる飾りで、弓矢をイメージした勇壮な縁起モノ。
漢字では【矢飾】【矢数】という字があてられてまして、
その昔沖縄の男子のいる家では、旧暦5月4日の節句ともいえる
ユッカヌヒー(4日の日が語源)に健やかな成長と厄除け祈願をして、
このヤカジを飾ったそうです。残念ながら今それを知ってる人は少ないのだとか…。
本土でいうところの【破魔弓/はまゆみ】の存在に近い意味合いをもつヤカジ。
ただし大きく違うのはその鮮やかな色彩。中国文化と沖縄特有の南国的要素が
強く影響しており、まさにその土地で生まれ育った健康な郷土玩具といえるでしょう。
製作をお願いしたのは、那覇市で伝統的な張り子など制作している中村真理子さん。
琉球玩具の復元に尽力した祖父の古倉保文さん(那覇市指定無形文化財)の影響で
玩具作りを始め、その遺志を引き継ぎ伝統的な琉球玩具を現在に伝えています。
描かれる線の一本一本に至るまですべて手描き。その思いがひしひしと伝わります。
ずっと大切に飾らせていただきます。