五月人形 木目込兜 / 縫nui / 草木染×こぎん刺し B-02
伝統美の新基準。“木目込兜 草木染×こぎん刺し“
鎧兜は男の子のためのもの。とはいえ "絢爛豪華できらびやかな五月人形" はどこかしっくりこないし、おもちゃっぽいものはかわいいけど "永く飾るお守り" としては頼りなさそうだし…。人形選びにそんな悩みを抱えている方々はいらっしゃいませんか?
新進気鋭の節句人形職人ユニット 縫 nuiは、近年ささやかれる意見と向き合い、これまでの画一的な固定概念を取り去ることで、新しい方向性を見出す五月人形をつくることを決意しました。
その考えを形にしたのが木目込み兜飾り "森のおくりもの 草木染兜" です。
天然由来のやさしい素材と色合い
人形の生地は、縫nuiの工房にて合成染料を一切使用しない、天然成分100%の"草木染め"です。草木染めとは、植物の葉・樹皮・実・花などを煮出して抽出した色素が原料となる染色技法のこと。
その歴史は縄文時代にまでさかのぼり、現在でも手工芸における伝統技法として親しまれています。そのすべてが手作業によるもので、色彩の優しさのみならず工芸品としてのあたたかみが感じられることでしょう。
兜前面の鍬形には一般的な金属ではなく天然木(ブナ)を使用しました。優しい雰囲気を損なわず、よりぬくもりある工芸品としての魅力が漂います。
ココも見どころ
兜両脇の吹返(ふきかえし)とよばれる部分と裾部分には、江戸時代の頃より青森県津軽に伝わる刺し子技法の一つ "こぎん刺し" を採用しました。かわいらしさだけでなく温かみや上品さが感じられるこぎん刺し。過去から受け継いだ正しい技法と法則にのっとり、東北の刺し子職人さんが一針一針丁寧に生地に刺して柄が描かれていきます。
制作は昭和37年に津軽こぎんの伝承と普及、そして販売を目的に設立された 弘前こぎん研究所 に依頼しています。
こぎん刺しに使用する生地の材質は麻。麻は成長が早くまっすぐ丈夫に育つことから子どもの健やかな成長を願うという意味があるほか、"魔除け"や"厄払い"といった神事にも頻繁に使用される神聖な植物です。本品は"青磁色に染めた麻布"を使用しています。
主役をより美しく演出
人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。
「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」
そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。
木製の飾り台と衝立飾り。木目を活かし現代の住空間にも溶け込むよう心がけました。
衝立の絵柄は菖蒲。薬草としても優れているところから「魔除け」「厄除け」の意味を持ち、その音が「尚武」「勝負」に通じるところから、縁起物として好まれました。開花時期も重なることから"端午の節句にふさわしい植物"として捉えられ、今なお菖蒲湯のような風習が残っています。
屏風の絵柄に合わせアクセントに菖蒲飾りを配置。花部分はちりめん細工で制作。花器は切り出した木材を轆轤(ろくろ)で挽き、縁起の良いひょうたん型にしました。
新しい節句人形の可能性を示唆した "森のおくりもの 草木染兜"。金属を一切使用していないので、金属アレルギーをお持ちのお子さまでも安心して飾り付けを楽しむことができます。伝統技法や天然素材を用いた工芸品の魅力を感じさせる兜を傍らに、末永く端午の節句をお楽しみ下さい。
商品詳細
作者・工房 | 縫nui |
生産地 | 千葉 |
サイズ | 間口28 × 奥行23 × 高さ22 cm |
本体仕様 | 草木染 こぎん刺し 天然木 真田紐 |
屏風 | 木製衝立菖蒲柄 |
飾台 | 木製ウォールナット塗 |
道具 | ちりめん菖蒲 |
付属品 | ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス) ■作者立札 |
注意事項 | ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。 ■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。 |
作者・工房について