雛人形 / 縫nui / 木目込 麻衣雛C(こぎん刺し )
天然素材のやさしさと
丁寧な職人技の融合 "麻衣雛"
節句人形職人ユニット"縫nui"が手がける人気の木目込人形(きめこみにんぎょう)と人形の鯉徳とのコラボレーション。東北の伝統技法 "こぎん刺し" を衣装に用いた "麻衣雛" のご紹介です。
卓越した衣装デザインと色合わせ
幼な顔でも少し大人びた衣装を着せつけているのが縫nuiの特徴。大人のファッションやメイクに興味を持ち、ちょっとだけ背伸びしているおませな女の子を表現しています。男雛・女雛一対での雰囲気を崩さぬよう、ポイントとなる差し色を同じくするなど細やかな気遣いが感じられます。
見えないところへの心遣い
お人形の芯となる見えない胴体部分には"桐塑(とうそ)"を使用しています。桐塑とは桐のおがくずに糊を混ぜて作る粘土のこと。その粘土を型に詰め、抜き取り、乾燥させ、固めるといった工程を経てお人形の胴体にしていきます。
ウレタン樹脂や発泡スチロールの胴体とは異なり、劣化や衣装の着崩れもしにくい品質であり、なおかつ最終的にお人形を供養(焼却)する際、有害物質が出ないようにとの環境への配慮から天然素材の桐塑にこだわりました。
衣装へのこだわり
衣装には江戸時代の頃より青森県津軽に伝わる刺し子技法の一つ "こぎん刺し" を採用しました。かわいらしさだけでなく温かみや上品さが感じられるこぎん刺し。過去から受け継いだ正しい技法と法則にのっとり、東北の刺し子職人さんが一針一針丁寧に生地に刺して柄が描かれていきます。
制作は昭和37年に津軽こぎんの伝承と普及、そして販売を目的に設立された 弘前こぎん研究所 に依頼しています。
こぎん刺しに使用する生地の材質は麻。麻は成長が早くまっすぐ丈夫に育つことから"子どもの健やかな成長を願う"という意味があるほか、"魔除け"や"厄払い"といった神事にも頻繁に使用される神聖な植物です。
本品は"グレーに染めた麻布"を使用しています。また刺糸は天然の草木で染めた(草木染)、ほのかにやさしいピンク色です。グレー地にピンクの彩りで、大人っぽさとかわいらしさが共存する絶妙な色合いとなりました。
お顔だち
一般的な雛人形の大人びたお顔の美しさとは対象的に、縫nuiでは"ふんわりカワイイ幼子のお顔"をイメージしています。髪の材質には黒染めしたシルク100%の"スガ糸"を使用。女雛の髪型は"おすべらかし"。江戸後期に誕生したスタイルで、雛人形の歴史においては比較的新しい髪型です。
主張しすぎず主張して、主役をより美しく
人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。
「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」
そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。
インテリア性を意識したシンプルでモダンな空間演出。お人形の衣装に合わせ、飾り台もグレイッシュに統一。屏風の花柄とピンクのラインがアクセントとなり、洗練された空間のなかに上質なかわいらしさが漂います。
燭台、お道具、花飾りもすべて木製の同系色に統一。この大きさでも十分に木の温もりが感じられるのもまた見所の一つとなっています。花飾りには繊細な竹ひご細工がほどこされています。
※セット一式がぴったり収まる専用アクリルケースもございます。
※ナチュラル名前旗(白:特小)または(ベージュ:特小)もおすすめです。
お別れのさみしさと、また出会えるよろこびと
おひなさまは時期が過ぎたらしまうもの。「また来年ね」と愛くるしいこの子たちを片付ける際、お子さまはちょっとさみしい気持ちになってしまうかも…。それでも翌年、ひなまつりが近づいてくれば「またあの子たちを飾れるね!」と目を輝かせながら飾りつけのお手伝いをしたがることでしょう。
そんなお子さまとのかけがいのない時間を、ぜひご家族で大切にお過ごし下さいね。
商品詳細
作者・工房 | 縫nui |
生産地 | 千葉 |
サイズ | 間口40 × 奥行25 × 高さ20 cm |
人形 | ■津軽こぎん刺し(麻製) ■桐塑 |
屏風 | 二曲和紙屏風 |
飾台 | 木製飾台 |
道具 | 木製貝桶 |
花類 | 竹ひご細工 紅白梅 |
雪洞 | 木製白木燭台 ※灯りはつきません |
付属品 | ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス・防虫剤) ■作者立札 |
注意事項 | ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。 ■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。 |
作者・工房について