五月人形 兜 / 鈴甲子雄山 / 本多忠勝 1/3
本多忠勝の兜を忠実に再現した五月人形
現存する鎧や兜の忠実模写を得意とする名門甲冑工房 鈴甲子雄山。戦国武将の甲冑も数多く手がけており、そのどれもが細部に至るまで妥協を許さない仕上がりに。専門家からも支持され、その品質と実績の高さに定評があります。
徳川四天王に数えられ、生涯57回の戦いで「かすり傷一つ負わなかった」と伝えられる奇跡の勇将、本多忠勝。数多くの職人が手がける五月人形用の本多忠勝モデルにおいても、雄山の作品はその忠実さと美しさで高い評価を受けています。
実物を手本にしています
本作品は現存する甲冑をもとに、限りなく忠実に制作しています。
重要文化財 黒糸威二枚胴具足
-本多隆将氏所蔵-
猛将と呼ばれるにふさわしい全身黒づくめの具足。鹿角を模した脇立と獅噛(しかみ)の前立をつけた兜が、甲冑全体の威圧感をよりいっそう引き立てている。
たすき掛けした金箔押の数珠には、戦場で生死をくぐり抜けた忠勝の心情が偲ばれる。
愛槍であり天下三名槍の一つ「蜻蛉切(とんぼきり)」を手にし出陣するのが彼特有のスタイルだった。
兜本体のこだわり
▲ 唐櫃は兜の台座、収納箱として使用します。
トレードマークとなる正面の前立と鹿角の脇立を忠実に再現。圧倒的な存在感です。
兜背面。威糸(おどしいと)の色はもちろん、板と板を連結するための穴への通し方も忠実に再現。しなやかで発色のよい絹製の威糸を使用し、素懸威(すがけおどし)とよばれる特種な通し方を行っています。また、威糸が通された板の素材には、上質な牛革を使用しています。
頭を包み込む鉢(はち)の部分も実物同様の様式に。上に向かうほど先細りとなる「突盃形(とっぱいがた)」とよばれる形状を再現しています。
ご家族の想いを裏切ることのないよう、末長く飾ってもらえるようにと知恵を絞り、素材を吟味し、細部に至るまで技を磨き作り上げられる職人の品。「神は細部に宿る」のクラフトマン精神を礎にした手仕事の温もりが感じられることでしょう。
主役を支え彩る名脇役
人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。
「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」
そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。
不規則な凹凸による表情が、ベルベットのようにもみえるグレー和紙の屏風です。
蒔絵(まきえ)の技法を用いて描かれているのは"松"。松は「神様の宿る特別な木」「不老長寿の象徴」として、古来より縁起のいい樹木として親しまれています。
主張しすぎない繊細なタッチの描写が、主役を際立たせながらも適度なアクセントとして存在感を与えています。
兜両脇に飾る弓矢と太刀。天然羽の一本矢には「狙い(願い)が一発で仕留め(叶え)られますように」とのメッセージが込められています。弓の装飾は藤巻仕上げ。脇飾りでも手を抜きません。
また、太刀には「光り輝き邪気をはらう」と言い伝えられていることから、簡略化せずに鞘(さや)が抜け刀身が現れる仕様となっています。※模造刀で切れませんが取扱にはご注意ください
大人目線でも十分お楽しみいただけるのは、ジャパンクオリティの五月人形だからこそ。お子さまの成長を見守りながら、ぜひご家族揃って端午の節句をお楽しみ下さい。
本多忠勝をもっと深掘り!
商品詳細
作者・工房 | 鈴甲子雄山(すずきねゆうざん) |
生産地 | 千葉 |
サイズ | 台・屏風付き:間口60 × 奥行40 × 高さ64 cm 人形本体のみ:間口30 × 奥行25 × 高さ55 cm |
本体仕様 | 正絹糸威 牛革小札 木彫脇立(樹脂製) 木彫前立(鉄製) 木製唐櫃 正絹袱紗 |
屏風 | 二曲グレー和紙屏風(松柄) |
飾台 | 木製黒塗台 |
弓太刀 | 藤巻弓太刀(一本矢) ※太刀は鞘から抜けます。 |
お道具 | - |
付属品 | ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス) ■作者立札 |
注意事項 | ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。 ■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。 |
作者・工房について