五月人形 木目込兜 / 柿沼東光 / 貴雛PARIS 宝輝
人形師 柿沼東光とデザイナー 大沼敦による
伝統工芸の最強コラボレーション 木目込兜飾り 宝輝
ニッポンの職人が手がける節句人形はさまざまな伝統工芸品の集合体、言うなれば"伝統工芸の総合芸術品"という見方で楽しむことができます。その観点をよりわかりやすく、より美しくつくりあげたのがこちらの五月人形。
"経済産業大臣指定伝統工芸士である人形師 柿沼東光"と"プロダクトデザイナー 大沼敦"とのコラボレーションから生まれた 木目込み兜飾り 宝輝(ほうき)のご紹介です。
取り入れた伝統工芸品の数々
兜本体には京都が育んできた高級織物、伝統工芸品の 京都西陣織 を採用。落ち着いた色合いに凛々しさが感じられます。
兜の鍬形には 金沢箔押 仕上げをほどこしています。
主役をより美しく演出
人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。
「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出をするためのものづくりを」
そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。
人形本体以外の部分にも、もちろん伝統工芸品を取り入れています。
飾り台正面には、赤ちゃんが健康に育ってほしいという想いを込め、成長の早い麻の葉をモチーフにした 鹿沼組子細工 を配置。柾目材を菱形に加工し組み合わせた、だまし絵にも見える立方体柄の衝立や、飾り台の製造も鹿沼の木工技術で作られています。鹿沼の木工細工は日光東照宮造営の際に全国から集まった職人が技術を伝え、良質な日光杉を使って作られたことが起源となっているのだとか。
また飾り台上部、光沢の美しい塗り部分は 紀州塗 を採用するまでの念の入れよう。
日本各地の伝統工芸の数々が、 江戸木目込人形 という舞台の中でそれぞれの魅力を輝かせています。
彩りを添える"鯉のぼり飾り"。文部大臣賞や東京都知事賞の受賞歴もある工芸家、清水啓雄さんが手がける逸品です。生木綿に描かれた鯉のぼりの質感と色合いが、可愛らしくも手仕事ならではの品格を感じさせてくれます。
端午の節句にゆかりある花菖蒲。菖蒲は薬草としても優れているところから、"魔除け・厄除け"の意味があり、またその音が"尚武" "勝負"に通じるところから、多くの武将に好まれました。
菖蒲飾りは"さりげなく良いモノを"をモットーとする大正11年創業の節句人形造花、岡半が制作。
伝統工芸品を単純に集めただけではなく、片付ける際の大きさにまで配慮がなされています。飾り台が収納箱になるので、後片付けもらくらくです。
"職人の技"と"デザイナーのセンス"が生んだ、ものづくり大国ニッポンをリスペクトする兜飾り 宝輝。本物だけがもつ魅力をそばで感じながら、末永く端午の節句をお楽しみ下さい。
「天然素材の工芸品」ならではのご注意です
"兜正面の鍬形"や"鯉のぼり先端部球体ならびにひょうたん型おもり"の金色部分は、塗装やメッキではなく手作業による"金箔押加工"をほどこしています。金箔を貼りつける際に生じるシワは、伸ばすと細かな筋状になります。これは手作業による制作上の特性であり、不良品ではありません。この独自の特徴は、手仕事の工芸品が持つ魅力の一部であり、製品に独特の味わいを与えています。キズと誤解されることがありますが、実際には製品の個性であり、最終的な美しさを引き立たせるものです。
商品詳細
作者・工房 | 柿沼東光 |
生産地 | 埼玉 |
サイズ | 飾り時:間口35 × 奥行22 × 高さ45 cm 収納時:間口35 × 奥行22 × 高さ15 cm |
本体仕様 | 西陣織金襴 |
屏風 | 日光杉 寄木衝立 |
飾台 | 鹿沼組子収納箱 + 紀州漆塗 |
道具 | 鯉のぼり飾り |
花類 | 菖蒲飾り |
付属品 | ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス) ■作者立札 |
注意事項 | ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。 ■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。 ■天然木材ゆえの個体差があり、色や木目の風合いは各々画像と多少異なります。 |
作者・工房について