五月人形 / 壱三 / もののふ童 凛
“かわいらしさ“の奥に宿る勇ましさ ― もののふ童 凛 ―
かわいらしさの奥に覗く凛とした勇ましさ。たたずまいだけでなくその表情まで楽しめる五月人形 "もののふ童 凛" のご紹介です。
お顔
日本人形特有の「大人の美しさが漂うお顔」とは対象的な「柔らかそうでかわいらしい幼子のお顔」を表現しました。「あれ?うちの子に似ているかも??」と、毎年店頭でもご好評をいただいているお顔の表情は、熟練した職人がひとつひとつ丁寧に手描きで仕上げています。
口、鼻、耳、目のまわりにぼかしを入れながら立体感をだし、表情の核となる目には6種の色を使い、極細の筆で描かれていきます。完成したお顔には個体差があるため、世界にひとつだけという特別感が得られることもまた人気の理由になっています。
鎧・兜
身につけている甲冑の精巧さにも注目です。その制作は名門甲冑工房 鈴甲子雄山によるもので、本品は平安~鎌倉時代にかけて作られていた「大鎧」を再現しています。
再現したのはこの甲冑
本作品は現存する甲冑をモデルとして制作しています。
国宝 赤糸威鎧大袖付
-愛媛県大山祇神社所蔵-
源義経(みなもとのよしつね)が大山祇神社(愛媛県今治市)に奉納したと伝えられている、鎌倉時代初期の大鎧。壇ノ浦(だんのうら)の戦いで、義経が船から船へと舞うように飛び移りながら敵の攻撃をかわし、船八艘も彼方へ飛び去ってみせたという伝説の"八艘飛(はっそうとび)"。この時に義経が着用していたのがこの鎧と伝えられており、"八艘飛びの鎧"という別名でも知られている。
極細の3mm威糸(おどしいと)を使い、それを一本ずつ通していく穴の間隔はおよそ2mm。整然と並ぶ威糸からは美しさはもちろん、職人の丁寧な仕事ぶりが伝わります。
また、背中には心臓を守るための"逆板(さかいた)"が取り付けられ、その中心には"揚巻結び(あげまきむすび)の紐"を装着。紐は左右に広がり両袖に接続させています。正面からは見えない背面であるにも関わらず細部を簡略化せず、どこから見ても美しく実物に忠実であることにこだわり製作しています。
可愛さだけの五月人形に物足りなさを感じるお父さんにも満足していただけることでしょう。大きくなった男の子も興味が湧くこと間違いなしです。
主役をより美しく演出
人形をより美しく際立たせるために存在する周辺のお道具類。なかでも屏風や飾台は、全体のイメージを左右するほど重要な役割を担っています。
「主役の存在感を損なわずして、より魅力的な空間を演出するためのものづくりを」
そんなテーマと向き合いながら、職人は日々絵柄の構図や配色、そして質感に至るまで試行錯誤を繰り返し、卓越した技術をもって美しい製品をつくり続けています。
一般的な屏風ではなく、元気に鯉のぼりが舞い遊ぶ舞台を用意しました。五月人形に彩りを添える装飾品を多数制作し、文部大臣賞や東京都知事賞の受賞歴もある工芸家 清水啓雄さんが手がける逸品です。木綿に描かれた鯉のぼりの風合いが、素朴でありながらも「手工芸の品格」を感じさせてくれます。
かわいらしくも頼もしい。そんな守護神をかたわらに、末永く端午の節句をお楽しみ下さい。
商品詳細
作者・工房 | 壹三(いちぞう) |
生産地 | 千葉 |
サイズ | 鯉飾り台付き:間口25 × 奥行25 × 高さ35 cm 人形本体のみ:間口20 × 奥行20 × 高さ29 cm |
本体仕様 | ■人形:樹脂製 ■甲冑:鈴甲子雄山作 正絹糸威 純金鍍金鍬形 合金鉢 アルミ小札 鹿革絵皮 |
屏風 | - |
飾台 | 木製丸台 鯉飾り付 |
弓太刀 | - |
お道具 | - |
付属品 | ■お手入れセット(毛バタキ・手袋・クロス) ■作者立札 |
注意事項 | ■手作りのためサイズや形状、色合いが各々多少異なります。 ■ご使用のモニターにより、実際の色と異なって見える場合がございます。 |
作者・工房について